ロッテ・藤原選手の2軍調整の報道から、ビジネス的思考「目的目標」を考える

Opinion

ロッテ・藤原の状態

千葉ロッテマリーンズの藤原恭大選手は2021年度シーズンを開幕スタメンで始めたものの、調子が上がらず4月中に再調整のための2軍行きを命じられます。

3年目の飛躍を期待されて迎えたシーズンでしたが、打率1割6分1厘と低迷したためです。

その後、ファームにて調整を重ね、挑んだ5月29日のジャイアンツ戦。

田村藤夫氏の見解

この試合を見た野球評論家の田村藤夫氏は以下のようなリポートを発表しました。

2点負けている7回表無死二塁での第4打席。藤原は大竹と対し、初球は外角ストレートでストライク。カウント0-1からフォークボールだと思うが、抜いた変化球を左飛に打ち取られた。

最低でも1死三塁の形をつくることが藤原には求められた。本人にもその気持ちはあったとは感じるが、スイングにはその意思は見えなかった。右翼方向へ引っ張ろうとしての凡打ではなく、何となく打ってしまった左飛という印象を受けた。

ベンチは藤原がどういう狙いを持って打席に入り、チャンス拡大のためにどういうバッティングをするのか、その一点に注目している。そこで自分が試されていると藤原に自覚があったのか、ということだ。

この記事だけ見ると、まだまだ藤原選手は練習が足りない印象を持つけど。。ほんとかな

てんこ

ロッテ首脳陣の意図

その一方で、千葉ロッテ広報の梶原さんが2軍調整をしていた藤原選手について以下の様にまとめています。

2軍では首脳陣の方針の下、4番起用された。

この意図について井口資仁監督は「1番だと何とかして塁に出ないといけないとかいろいろと考えてしまう。余計なことを考えさせずに打席に集中してもらうために4番にした。彼の魅力の一つでもある思いっきりの良さを取り戻して欲しかった」と語る。

本来のスイングが戻ったのを確認すると4番から1番に戻した

藤原のスイングが戻り、打順も4番→1番になって出場したジャイアンツ戦を田村氏は確認したのでした。

梶原広報の記事を基にすると、藤原は当試合で「鋭いスイングを取り戻す」「実践の中でどれだけ自分のスイングができるか」といった意識・目標を持って挑んでいたと推測できます。

では、田村氏の指摘は間違っているのでしょうか?

結論から言うと「間違い」ではありません。このような評論が生まれてしまった背景には設定した「目的・目標」の違いが潜んでいます。

設定した「目的・目標」の違い?

てんこちゃん

目的目標とは?

あるツイートを借りて説明してみましょう

勇者が魔王を倒すRPGモノに例えて、「目的目標」を説明したこのツイート。

  • 目的:世界平和
  • 目標:魔王を倒す

文章にするならば、

「世界平和を得るために、魔王を倒す」

または、

「魔王を倒して、世界平和を実現する」

となりますね。

手前に「魔王を倒す」が、その奥に「世界平和」があるんだね

てんこちゃん

話は戻り、藤原選手の2軍での試合について。

田村氏が発表したコラムでは以下のように考えていたのではないかと思います。

  • 目的:チームが勝利する
  • 目標:チームに貢献するバッティングをする

一方でロッテ首脳陣の藤原に対する考えは以下ではないでしょうか。

  • 目的:チームが勝利する
  • 目標:思い切りの良さを取り戻す

ロッテ首脳陣は藤原に対して「器用さを伸ばす」練習の時間を与えたのではなく、「思い切りのよいスイングを取り戻す」ことに対し時間を費やすよう指導したのですね。

4番にどっしり座り、「あなたが打たなければチームは勝てない」という暗黙のハッパを掛けながら、試合の中でも自分のスイングを取り戻してもらおうと計らった。

スイングの鋭さが戻ったのを確認すると、

  • より多く打席に立つため
  • 一軍では上位打線(1番または2番)での起用が見込まれるため

というシナリオ(道筋)をロッテ首脳陣が描いていたのでしょう。

藤原が思い切りの良さ取り戻すこれが出来れば、チームの勝利に貢献できるから

となります。

大事なのは

これは野球の世界だけでなく、ビジネスの場においても役立ちます。

大事なのは、「目的を何に設定するか」です。

ロッテ首脳陣が思い描く「藤原・1軍復帰の道筋」の先には「藤原を打の主軸に育てたい」という意志を感じます。

  • 目標:思い切りの良さを取り戻す
  • 目的:チームが勝利する
  • さらに上の目的(ミッション):藤原をチームの主軸打者に育てる

長年、打のキーマンを外国人助っ人に頼り、生え抜きのバッターの長打力不足に悩まされている課題を認識しているのでしょう。

まとめ

ビジネスにおいても、1日の行動レベル・年間の事業計画で「目的・目標」を設定すると、とるべき行動が変わってきます。

「目標は高く持とう」という抽象的な話ではなく、自分がどうなりたいのかという意思を反映した「目的目標」を掲げるようにしましょう。

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